トキって、見たことありますか?
「白い鳥」って思うかもしれません。
佐渡に来た人は、遠くに見える鳥を見て、どれがトキ?と迷うでしょう。
飛んでるとなんとなくわかるのは、羽がうっすらピンクです。

それにちょっと普通の鳥と違って、バタバタ飛ぶ感じです。
バタバタ?
でも、実際見てもらえれば、「あー確かにバタバタだw」とわかってもらえるでしょう。
また、トキは首を伸ばして飛びます。
そしてトキは足が短いので、飛んでいるとき足が見えませんw
◆色の変化
見る季節によって色が変わります。非繁殖期(夏ごろ)は白いです。

冬から春にかけて(12月頃から)、繁殖期に入るとトキは真っ白な姿から少しずつ変わっていきます。背中や首、頭が黒くなっていくんです。

首から出る黒い粉末状のものを自分で塗りつけているそうです。これは鳥類でトキだけだとのことです。
5月頃になると、また白くなります。
年に1回羽が生え替わるわけです。
また、みんな黒いのに1羽だけ白いトキがいたら、それはまだ若い証拠です。
それから、顔とくちばしと足が赤いのがトキの特徴。
絵(AIに描いてもらってます)では、くちばしまで黒くなっていますが、くちばしは赤色です。
赤い部分に神経が通っていて、くちばしを泥や土、水などに突っ込み、赤い部分の感覚でエサを探すそうです。
頭の後ろには「冠羽(かんう)」という羽があって、怒ると逆立つんですよ。
子どものトキの冠羽は、「おかっぱ頭」みたいにそろっています。

なんだかかわいいですよね。
◆トキの大きさ
羽を広げると約140cm。
くちばしから尾羽まで約75cm。
結構大きいです。
飛ぶとき、他の鳥は足が見えますが、トキは足が短いので、飛ぶと足が見えなくなりますww
◆餌は何を食べるのか
田んぼの泥の中に潜んでいるドジョウやミミズなどを食べます。
ただし、動作が遅いので、フナやアユみたいに素早い魚は捕まえられませんw
トキの好物はミミズ。
そのほか、ドジョウ、カエル、サワガニ、昆虫など、水辺や草地にいる生き物を食べます。
面白いのは、季節によって餌場が変わること。
春〜初夏:田んぼ
夏(7〜8月):稲が高くなると田んぼに入れないので、農道、畔、ビオトープ、水路
*佐渡のトキは最近慣れてきて?夏の稲の中に入って餌を探す姿も目撃されてます。
秋:稲刈り後の田んぼ(コンバインのわだちに溜まった水が最高の餌場!)
冬:雪が10cm積もっても探しますし、畔際の水が出ているところでもエサを探します。
冬にこんなこと、普通の生き物はしません。
トキはたくましいんです。
トキが季節ごとに変えてるわけじゃなくて、餌の取りやすいところに行ってるわけです。
こういうやり方を「移動探索型」と言うそうです。
◆トキの一日
夜明け頃:ねぐらを飛び立つ(多くが鳴きながら出ていくそうです)
日中:田んぼや草地でエサ探し、木の上で休憩
夕暮れ頃:ねぐらに帰る
規則正しい生活ですね。
◆トキの一年
9月〜12月:群れを作る(白い羽)
1月〜:ペアを作る(黒くなり始める)
3〜4月:営巣・産卵
4〜5月:ヒナが生まれる、約40日で巣立ち
6〜7月:親と一緒に行動(白い羽に生え替わる)
◆トキの学名など
トキの学名はNipponia nippon(ニッポニア・ニッポン)。1871年(明治4年)につけられました。
ちなみに「Nipponia nippon」はラテン語です。
英名は「Japanese Crested Ibis」ジャパニーズ、クレステッド、アイビスだそうです。
トキは特別天然記念物で、国際保護鳥。
新潟県と佐渡市の鳥でもあります。
ちなみに、日本の国鳥はキジです。
次回は「トキの野生定着への道」。トキがどうやって絶滅の危機から復活したのか、お話しします。
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